cuemol2/MolSurfCutCueMol: Molecular Visualization Framework |
分子表面オブジェクトの平面による切断CueMol2ではCueMol1と同様に分子表面の断面を生成することができます. 特に,以前のバージョンと比べて,より強化されたアルゴリズムによる断面ポリゴンメッシュの生成が可能になりました. 分子表面の作成まず,適当な分子ファイルを読み込みます. (ここでは,PDBサイトから取得した1CRNファイルを使用しています. 取得方法はDocuments/GUIのチュートリアル(CueMol2)/Step1参照.) 次に,メニュー「Tools」→「Mol surface generation...」を実行し,分子表面を作成します. 1CRNは小さい分子なので,densityは3にしています. 詳しくは,cuemol2/MsmsMolSurfaceを参照してください. 切断面の指定まず, 視線の方向,視点の位置のZ方向並進,スラブを調節して(GUIチュートリアル参照), 下図の様にスラブで分子表面が切断されて中が見えるような状態にします. 以上の図では,CueMol1では正しく計算できないような複雑な形状の断面になるようにわざとスラブを設定してみました. 切断の実行次に,メニュー「Tools」→「Mol surface cutter...」を実行します. 各設定の意味は以下のとおりです.
OKを押すと,現在のスラブによる断面で,実際にMolSurfオブジェクトが切断されます. ただし,OKを押した直後はスラブによる切断と重なって,画面上では 何も起こっていないかのように見えることがあります. ともかくも,回転させたり,スラブを最大にしてみると,上図のように切断されているのが確認できます. 左が切断後の状態で,右がメッシュをwireframe表示にしたものです. このように,前バージョンでは正常な断面が生成できないようなケースでも, 正しく断面が生成されています. また,断面の三角メッシュが均等になるため,断面の着色もよりスムーズになるようになりました. 切断したMolSurfオブジェクトの保存Sceneの保存を行うと,切断された状態の分子表面オブジェクトがqscファイル中に埋め込まれて保存されます. 注意点依然,一度切断した面と干渉するような面で切断するとエラーが起こり,断面生成が行われません(切断面が直線を含むとエラーになります). 場合によってはCueMolがクラッシュすることもあるので(申し訳ありません...),断面生成を行う前にはsceneを保存しておいたほうが良いです. |