cuemol2/Anim_CmbCueMol: Molecular Visualization Framework |
複数アニメーションの組み合わせ前セクションcuemol2/Anim_Basicでは1つのSimple spinアニメーションを作成する例を紹介しましたが, 複数の設定が異なるSimple spinを組み合わせる例を説明します. (もちろん以降のセクションで説明する他のタイプのアニメーションもSimple spin同様に組み合わせ可能です) Sample scene fileが以下からダウンロードできます.
2つ目のSimple spinアニメーションの追加前セクションcuemol2/Anim_Basicと同様にして,アニメーションパネルからSimple spinを追加します. ここでは,1つ目のスピン(SimpleSpin1)が終わった直後から次のスピン(SimpleSpin2)が始まるようにします. 設定設定ダイアログでは,以下のように設定します.
以上のように設定してOKを押すと,アニメーションパネルには 以下のように2つのアニメーション項目が現れます. 上図の2項目の意味するところは,
ということになります. ここで注意すべき点は,(分り難くて申し訳ありませんが)リスト中の順番ではなく,右側に示されたstart/end時間に従ってアニメーションが実行される,という点です. 再生以上の設定を行い,Animation ribbonの再生ボタンを押すと,
して,元に戻るアニメーションになっていることが分かります. 相対時間指定の意味ここで,相対時間指定の意味を確認してみるために,SimpleSpin1のduration値を変化させて見ましょう. SimpleSpin1をdouble clickし,編集dialogを表示させ,Durationを「0:0:1.0」から「0:0:2.0」に増加させ,OKを押します. すると以下のように,SimpleSpin1の実行時間が長くなる(回転がゆっくりになる)だけでなく, SimpleSpin2の開始時間と終了時間も1秒分繰り下がっていることが分かります. アニメーションを実行すると,確かにSimpleSpin1が終わってからSimpleSpin2が実行されていることが分かります. 相対指定についての注意点
Quadric値による滑らかなアニメーションQuadric値は,アニメーションの滑らかさを制御する値です. アニメーションの時間経過(時間の長さにかかわらず開始0, 終了1とする)と,アニメーション量(この例では0〜360度の回転)の間は,Quadric=0なら1対1対応です.(下図) 一方で,Quadric値を0.25にすると,以下の図のようになります.横軸が時間経過,縦軸がアニメーション量です.すなわち0.25が意味するところは,0〜0.25と,0.75〜1.0の間で二次関数的なふるまいを示すようになる,ということです. さらにQuadric値を0.5にすると,0〜1に渡ってすべて二次関数的なふるまいを示すようになります. 以上のように,Quadric値を0以上に指定すると,その分だけ,アニメーションの開始・終了時に 加速度運動的な動き(=滑らかな動き)をするようになります. Quadric値を変更してみる次に,上記2つのアニメーション項目のQuadric値を0から25% (0.25)に変更します. (以上で作成したシーンは, lyso_simplespin2.qscからダウンロードできます) そしてAnimation ribbonの再生ボタンを押すとアニメーションが再生されます. 以下のyoutube動画のようになるはずです. 先ほどは回転の終わりと始め(1つ目のスピンと2つ目のスピンの間の動き)がカクカクしていましたが, Quadricを0.25にすることで滑らかにつながるようになったと思います. |