cuemol2/HWStereoCueMol: Molecular Visualization Framework |
Hardware stereoについてCueMol2でもOpenGL quadbufferを用いたhardware stereoに対応しています. Hardwareの準備文字通り,立体視するためにはhardwareの方の準備が必要です. 液晶シャッターメガネまず必要なのが,液晶シャッターメガネです.これは, NVidiaのnvidia 3D visionがお勧めです. 一応ゲーム用なので,昔主流だったCrystalEyes等に比べて非常に安価な上に 壊れにくく,電池も充電式で使いやすいです. ただし,ドライバーなどがWindows版とLinux版しかないため, MacOS Xでは使えないようです. ビデオカード次に必要なのが対応ビデオカードです. このnvidia 3D visionはゲーム用のGeForceなどでも立体視が可能のようですが, 残念ながら,Direct3Dを経由+フルスクリーンモードという制限された状態でしか動かせないようです(ゲームならこれで十分なのかもしれませんが). そういうわけで,CueMol2ではこの組み合わせでは立体視はできません. (もし出来たとしてもフルスクリーンモードだけだとUser interfaceが使えなくなってしまうのも問題) 一方で,CAD等のプロ向けの高価なQuadroシリーズは10万以上もしますが,OpenGLを経由した立体視が可能です. 3D visionとの接続は,昔の3-pin mini DINコネクターではなく,3-pin stereo minijackになっています.なので,古い(3D vision発売前の)Quadroでは3D visionはつながらないです.変換ケーブルがあるようなのですが,日本ではELSAに保証書を送れば買うことができるようです(今はどうなっているか知りませんが).単純なコネクターなので自作も可能でしょう. モニター液晶モニターでも,リフレッシュレート120Hzに対応した,3Dステレオ対応をうたっているものなら使用できます.対応しているモニターのリストがnvidiaのサイトにあるようです. あと,ブラウン管モニターでも従来通り立体視に使えると思いますが,液晶モニターよりもリフレッシュレートが低くなり画像がちらつくし,そもそも重くて邪魔になるうえにもう売っていないので,液晶モニターの方がお勧めです. ビデオカード,3D vision側の設定などCueMolでの設定以上を揃えたうえでCueMol2を起動すると, Log windowの起動ログ中に,stereoが可能な旨のメッセージが表示されるはずです. (no stereoと出るようなら何か問題があってCueMolからhardware stereoが可能だということが認識されていないということになります) その状態になると,メニュー「View」→「Hardware stereo」が黒文字になり実行可能になっているはずです.(ステレオが使えない状態だと灰色になっている) メニューを実行すると現在表示されているViewがステレオ状態になります. 古き良きOと同様に,F1キーでのステレオ・モノの切り替えも可能です. ステレオの飛び出し具合は, メニュー「View」→「View properties...」 で表示される設定ダイアログから変更できます. stereoDistという名前のプロパティーを0以上の値に設定してください. 値が大きいほど飛び出して見えますが,10とか大きい値にすると頭痛がするかもしれないのでやめておいた方が良いでしょう. |