Documents

Cameraにrenderer等の表示・非表示状態を保存する

Cameraには,現在の視点等の情報以外に,objects/renderersの表示・非表示状態を保存することが可能です.

  • 多くのMolCoord(分子構造) objectを読み込む,あるいは多くのrendererを作成している状態で, 各objects/renderersの表示・非表示状態の管理が面倒
  • 1つのsceneで複数のFigureに対応する画像を作成したい

などの場合に使用すると便利です.

表示状態の保存

Cameraに表示・非表示状態(vis flags)を保存したい場合は,対象cameraを右クリックし,表示されるcontext menuで「Save from scene (with vis flags)」を実行します.

camvis-ctxtmenu1.png

「Save from scene (with vis flags)」を実行すると,現在のsceneの全てのobjects/renderersの表示・非表示状態が対象とするcameraに保存されます.

Cameraに表示・非表示状態(vis flags)が保存されている場合は,そのcameraの項目の横に目のアイコンが表示されます(ただし現バージョンではバグで表示されないことがあります)

camvis-visset1.png

保存した表示・非表示状態の復元

Cameraに保存されている表示・非表示状態(vis flags)を復元したい場合は, 対象cameraを右クリックし,表示されるcontext menuで「Load to scene (with vis flags)」を実行します.

あるいは,cameraをdouble clickしても同様の効果があります.

このとき,保存されている表示・非表示状態以外にも,context menuの「Apply to view」同様に, 視点情報なども現在のviewに適用されます.

表示・非表示状態を編集する

上記のcontext menuから「Edit vis flags...」を実行すると,該当cameraに保存されている表示・非表示状態(vis flags)を編集することができます.以下のようなdialogが表示されます.

camvis-editdlg1.png
中央のObj/Rendカラム
現在のSceneにあるobjects/renderersがscene panel同様に表示されています.
左のIncカラム
チェックマークが表示されていたりされていなかったりしますが, 表示されているものに関しては,(現在編集中の)cameraに表示・非表示状態の情報(vis flag)が保存されていることを示しています.
すなわち,context menuの「Load to scene (with vis flags)」を実行すると,このobject(あるいはrenderer)の表示・非表示状態は表示か非表示いずれかに変化します.
逆に,何も表示されていない項目に関しては,対応するobject(あるいはrenderer)はグレー表示されており,vis flagは保存されていません.ですので,「Load to scene (with vis flags)」を実行しても,scene中の該当object(あるいはrenderer)の表示・非表示状態は変化しません.
右のVisカラム
目のアイコンが表示されていたりされていなかったりしますが,表示されているものに関しては,(現在編集中の)cameraには表示状態でvis flagが保存されています.なので,このcameraをdouble clickする(あるいはcontext menuの「Load to scene (with vis flags)」を実行する)と,この項目に対応するobject(あるいはrenderer)は表示状態になります.
逆に,何も表示されていない項目に関しては,非表示状態でvis flagが保存されています.したがって「Load to scene (with vis flags)」を実行すると,対応するobject(あるいはrenderer)は非表示状態になります.

表示・非表示状態をすべて削除する

上記のcontext menuから「Clear vis flags」を実行すると,対象とするcameraに保存されている表示・非表示状態(vis flags)が全て削除されます.

さらに,表示・非表示状態が削除されると,そのcameraの項目の横に表示されていた目のアイコンが消えます(ただし現バージョンではバグで消えないことがあります).

その他

従来からある

  • Save from view
  • Apply to view

メニューについては,cameraの視点設定などのみが現在のviewに適用され,表示・非表示状態は無視され,scene中のobject, rendererの表示非表示状態には影響しません.

これを利用して(ややトリッキーですが),あるcamera (A)から別のcamera (B)に表示・非表示状態(vis flags)のみをコピーすることが出来ます.

  1. camera (A)をコピーし,camera (copy1_A)を作成.
  2. camera (B)を選択し,「Apply to view」を実行
  3. camera (copy1_A)を選択し,「Save from view」を実行
  4. camera (B)を削除し,camera (copy1_A)をcamera (B)にrenameする.(ただしBを残して問題ないならこの段階は不要)

注意点:camera context menuの他の項目については,Documents/GUIのチュートリアル(CueMol2)/Step9cuemol2/CameraFileを参照してください.


Last-modified: Sat, 21 Mar 2015 22:24:56 JST (3496d)